京都KAZAN堂の本業は着物の手描き友禅の工房です。 一枚の着物が出来上がるまでには、 たくさんの工程を要します。その工程と仕事仲間を紹介します。

「図案」→「色決め」→「糸目入れ」→「友禅」→「ぼかし」→「蒸し」
→「追加加工(刺繍など)」→「整理」→「仕立て」

以上が着物が出来上がるまでの基本的な工程です。実際には、まだまだ多くの工程が有りますよ! その各工程の工芸士が集まり協力しあって ネット直販の京都KAZAN堂が発足しました。





構想を練って図案を書き上げます。
この段階で配色や工法、追加加工まで
一応の決定をします。
正絹生地に図案の糸目を入れます。
型の糸目と手書き糸目が有ります。
生産予定によって決まる事が多いです。


手描き友禅の工程です。

これが京都KAZAN堂の本業です。

技は熟練の工芸士から若手へと
受け継がれて行きます。
でも後継者不足が最大の悩みです。

シンシという大針を生地に打ち、下から
火を焚いて、描いては乾かしの繰り返し
好きじゃないと出来ない仕事ですよ!

彼女は貴重な担い手、筋はバツグンです。


型染め友禅の工房です。

生地を板に貼り付け、配色別に細分化された
型紙を置いて、染料を摺り込みます。

大変な熟練を要します。
少しの型づれが作品を台無しにします。

 


板場の型染めは、平面的に染まります。
そこで、染料を吹き付けて立体感や
ぼかし感を演出します。
職人の感覚だけで、色入れします。
この道一筋の技ですね!

型染め工芸士の提案商品は
こちら


図柄が染まったら、しばらく
寝かせます。ぼかし染めの墨打ち
(色分けの場所決め)をします。



引き染めの工程です。

墨打ちに従って、刷毛で
ぼかし色を染めていきます。
刷毛の力の入れ具合で微妙に
色の濃淡が出来てしまいます。
これが原因で仕立てた時にお袖や
身頃に色違いが起こるのです。
細心の作業が続きます。

完全な自然乾燥です。

 




ぼかしの引き染めは、友禅柄の
裏側から染めて行きます。
その作業中にも、友禅柄に
かぶった、ぼかし染料を
拭き取っています。

どこまでも
仕上がりにこだわります!
蒸し工場へ運びます。
蒸しの工程です。
ふしぎな光景でしょ。。 木工所?
蒸しの工程に入る前に、
染め上がった生地の上にオガクズを
敷き詰めます。
これは 湿りを戻し、糊(のり)を
柔らかくし不純物が より落ちる
ようにとの工夫です。

江戸の昔からの技法で、
今も続けられています!






蒸し釜です。
着物の種類や染め技法により
一時間から二時間 蒸されます。

すごい高温ですよ!

 


蒸された後の 水洗工程です。
残った糊やオガクズ その他の
汚れを落とします。

今は自動機械水洗ですね。

 


以前はプ-ルのような流し台に
水を流して、手作業で水洗してました。

もっと以前は(昭和初期かな?)
鴨川で『友禅流し』と言って
京の風物詩でした。。。

追加工程へ行きます。
金糸目や刺繍加工などです。




嵯峨野の刺繍工房です。
常に刺繍糸の色数は数百種そろえています。

偏屈オヤジです。
でも仕事は日本一!
 

刺繍工芸家からの提案商品は
こちら


 




刺繍の伝統工芸士による手刺繍の
家紋額を作ってる処です。

 


  




以上が 京都KAZAN堂の仕事案内と その仲間たちの紹介です。

『きもの』が出来るまでの工程は如何でしたか?

何か ご質問があれば こちら までどうぞ